地方移住6ヶ月で思うこと

東京から香川に移住して、約半年が経ちました。引っ越しの時は大変でしたが、その後は大きな問題もなく、少しずつ生活が落ち着いてきています。

移住して変わったこと

労働時間

地方移住による一番の変化は労働時間です。東京にいた時は平均13時間ほど働いていました。それが、今は8時間半の労働に減っています。約2/3です。

働くこと自体は嫌いじゃないと思っていましたが、やっぱり働く時間が減ると体調が劇的に改善します。気持ちも。

13時間を労働にとられると、あとは7時間の睡眠、2時間の通勤、2時間の支度で1日が終わってしまいます。そうすると頭から仕事のことが無くならず、寝ている間も仕事のことを考えます。疲れがとれません。

今思うと、よくそんなに働いてたなと呆れます。

仕事の良し悪しなんてものを考えている暇はありません。片っ端から量をさばいていました。

仕事を工夫する

地方は“さばく”ということが少ないように思います。それはサラリーマンだけじゃなく、飲食店やスーパーなどにも感じることです。

量をこなすためには分業すればいいですが、地方には分業するほど人はいませんし、無理やり推進するお金もありません。分業して特化するためのマニュアルもないので、仕事のスピードは割とゆっくりです。

それによる良い面は「幅の広い仕事と丹念に向き合えること」。スピードは求められませんが、今までに例がないこと・誰も教えてくれないことを自分で考えて進める必要があります。

東京の会社にいた時に、よく「裁量!裁量!」と耳にしましたが、裁量を求めるなら地方企業の方がいいかもしれません。

一方で悪い面もあります。マニュアルがないから仕事の内容は個々人の頭の中です。分業しないので、すべてを把握するまでに時間がかかります。

社会人になったばかりだと、地方はきついかも。研修をしっかりやってくれない会社も多いみたいですし。

自分の時間ができた

労働時間が減ったことで、自分の時間ができたことも嬉しい変化です。「家族での夕食」「平日の映画鑑賞」「ジム通い」など、好きなことに時間が使えます。

夜遅くまで働くと、夕飯を外で食べたり、帰り道にコンビニで買い物をしたり、記憶に残らない出費が増えます。

家でしっかりご飯を食べれば、浮いたお金を活用できます。意外に浮きます。

寝る時間が早くなった

これも労働時間が減ったことによる変化。前は「深夜1時~翌朝8時」がベースでしたが、「22時半~翌朝6時半」に変わりました。

そもそも睡眠時間が長いのはさておき、朝型になったのは良かったです。朝型になると「頭が冴えて、作業の効率があがったり」、「生活のリズムが整ってる」気がします。

土日に仕事のことを考えない

仕事を決められた時間内で行うことで、土日に仕事のことを考えなくなりました。気持ちを切り替えているわけではなく、自然と頭に仕事のことが浮かばなくなりました。

これは、周りの環境が変わったからだと思います。

都内の企業で働く多くの人は、生活の中で仕事が占める割合が高いように思います。私もそうでした。

一方で、地方の人は仕事の占める割合が比較的低いように感じます。下手な向上心に振り回される人が少ないです。

周りの人がそういう意識で働いているので、社内でも取引先でも無理に切迫されることなく、「生活は生活・仕事は仕事」と、自然に切り替えができるようになったんだと思います。

部屋が広くなった

仕事以外での大きな変化は、部屋が広くなったことです。都内に比べて「半分のお金で倍の広さ」がだいたいの相場です。さらに駐車場付き。

前の家から倍の広さになったことで、活用しきれない部屋があるくらいです。

寝るだけの場所から、生活する場所に変わった感じ。お風呂が広くなったのが一番うれしかったです。嫁にとってはキッチンが広くなったのが嬉しい変化かもしれません。

車社会

これは苦労した変化です。運転に慣れていないので、スーパーの駐車場ですら停めるのが大変でした。車検や修理代など、今までになかった出費がかさむのも痛い点です。

ただ、通勤は圧倒的に車の方が楽です。

電車での通勤は本当に苦痛です。特に夏は会社に行くまでにクタクタになります。車での通勤に慣れてしまったら、もうあの満員電車には乗れません。

お金を使う場面が減った

家にいる時間が増えたことで、お金を使う場面が減りました。車社会ということもあって、お酒を飲む回数も減っています。

東京には色々な刺激があって、それはそれで楽しかったんですが、無いならないで別に困りません。というより、若干疲れてきていたので、無い方が楽でいいです。

もちろん、給料が減ったこともお金を使う場面が減った理由です。だいたい80%~60%くらいまで給料が減ります。労働時間や土日の重圧分、給料が減った感じです。

生活が豊かになった

移住の変化を一言で表すと、生活が豊かになりました。

仕事の時間が減ったり、部屋が広くなったり、物理的なこともそうですが、何よりも気持ちが豊かになりました。

以前の生活は社会に振り回されて、ストレスと発散するためにお金を稼ぎ、お金を稼ぐためにストレスが溜まる繰り返し。今は自分の意思で生活を営んでいるように思います。

仕事が軸じゃなく、生活が軸になって、生活のために仕事をしています。

愚痴や怒りが少なくなって、前向きな発言が増えたことは、私たちにとってとても良いことでした。

都内での出産・育児は想像できない

そもそも、地方に移住した目的は「子育て」を最優先させるためです。やりたいこと・仕事・交友関係など、優先順位をつけないといけない項目の中で、私たちが最も優先させたのが「子育て」でした。

「子育て」を優先する上で、地方に移住したのはいい判断だったと思います。これまで書いてきた移住による変化は、子どもを育てることにとって良い変化です。

逆に、都内での出産・育児は想像ができません。子どもを持つ先輩もたくさんいましたが、どうやってやり繰りしていたのかわかりません。

電車での移動、狭い部屋、短い睡眠時間、少ない遊び場所、待機児童、、、

都内での子育ては、色々な面で親の負担が大きいように感じます。

地方移住は「子どものために」と思って決断しましたが、「私たち自身」にとってプラスになったことの方が多いのかもしれません。