混雑した≪地中美術館≫は魅力ゼロ

直島の美術館といえば、「地中美術館」。

地中美術館

最初に見に行ったのは瀬戸内国際芸術祭2013の春会期です。ものすごく感動したことをよく覚えています。今までの“美術館”のイメージが崩れ、「こんな芸術の表現があるんだ」と強く印象に残りました。

その時の感動そのままに、2016年の秋会期でも訪れました。直島に到着した時から、「前と少し雰囲気が違うな」という感覚がありましたが、アートを見ればまた楽しめると思っていました。

でも、2013年みたいな感動を味わうことはできませんでした。

なぜか。

それは、混み具合が違ったからです。

2013年に行ったときは、有給を使って金曜日~土曜日で旅行しました。土曜日は昼過ぎから込み始めましたが、金曜日は秘境の地に訪れたような「閑散さ」があり、それにワクワク感を覚えました。

閑散さ

そんな中で地中美術館が創り出す空間は「洗練された雰囲気」があり、島の田舎な雰囲気と対比されて、余計に感動したんだと思います。

それに対して、2016年に見に行った時は超ハイシーズンの土日。流れ作業のように鑑賞を促され、「ほれっ、すごいだろ」と言わんばかりの雰囲気が漂っていました。

島も全体的にセカセカ・ギスギスしていて、落ち着きなんてどこにもありません。。。

普通の美術館でも混んでいたら有難みがまったくありませんが、地中美術館は体験型のアートがメインなので、普通の美術館以上に感動が薄れます。

展示作品

地中美術館の主な作品は「オープン・フィールド」「オープン・スカイ」(ジェームズ・タレル)、「Time/Timeless/No Time」(ウォルター・デ・マリア)、「睡蓮」(クロード・モネ)の3つです。

ジェームズ・タレル作品

混んでると感動が薄れる作品No.1はジェームズ・タレル作品です。

「オープン・フィールド」「オープン・スカイ」はどちらも静かな空間でゆっくり見るのに適した体験型のアートです。

ジェームズ・タレルは知覚心理学・数学に長けたアーティストらしく、空間をうまく利用して光を物質のように表現し、鑑賞する人を知覚的に楽しませてくれます。

ニューヨークのMoMAで作品を発表したことを皮切りに世界各国で作品を制作し、日本でも「金沢21世紀美術館」や「熊本市現代美術館」で作品が見れるほか、新潟には泊まれるアート「光の館」があります。

直島家プロジェクトの「南寺」も地中美術館と同様、安藤忠雄が建物を設計し、その中にジェームズ・タレルの「バックサイド・オブ・ザ・ムーン」が設置されています。

両方見ると、「確かに光の使い方が上手」と納得できるはずです。

ウォルター・デ・マリア作品

ジェームズ・タレル作品ほどではないですが、ウォルター・デ・マリア作品も人がたくさんいると楽しめません。

よくガンツみたいって言われる「Time/Timeless/No Time」は、直径約2mの球体と27本の角棒がコンクリート打ちっぱなしのだだっ広い空間に設置された作品です。

ウォルター・デ・マリアは球体と棒を使うのが好きみたいです。直島のシーサイドギャラリー(今はもう無いはず)にも「Seen/Unseen Known/Unknown」というのがあり、それも同じように球体と角棒を使った作品だったみたいです。

2000年完成(プロジェクト開始1997年)らしいので、家プロジェクトが始まった時くらいの話ですかね。

クロード・モネ作品

超有名アーティスト。印象派を代表するフランスの画家で「日傘をさす女」「ラ・ジャポネーズ」なんかは美術の教科書にも出てきたような気がします。

地中美術館にあるのは「睡蓮」シリーズ5点。これも教科書で見たような気がしますが、実物は迫力が違います。

真っ白な空間の中で大きな絵を鑑賞すると、純粋に綺麗な絵の魅力に引き込まれます。

もちろん、この作品も空いている時に見に行った方がいいです。

ちなみに、地中美術館の「チケットセンター&駐車場」から地中美術館に向かう道の途中に、「地中の庭」というのがあります。

地中の庭

クロード・モネが描いた睡蓮などの植物によって構成された空間で、絵の世界を立体的に楽しめる庭園になっています。

地中美術館の帰りに立ち寄って、絵が表現しようとした世界観を体感してみてください。

ハイシーズンに見に行く時は

地中美術館に展示されている作品は、どれも平日に見に行くべき作品であることに間違いはありません。

それでも、休みが取れないとか、遠いから連休でしか行けないとか、混んでいる時じゃないと見に行けない場合もあるかと思います。

そんな時は朝一番で行ってください。9時半くらいから並んで10時から見てください。朝ならまだ人が少ない可能性が高いです。

あと、GW・夏休み・シルバーウィーク・秋休みはWEB予約ができます。手数料を取られますが、絶対に予約しておいたほうがいいです。

※2018年8月から予約制(オンラインチケット)に移行し、通年でチケットが購入できるようになっています。

芸術祭会期中は12時前後に整理券がなくなり、それ以降は入場できなくなることもあります。会期外だとしても、日によってはもの凄く混むことがあります。

もちろん、予約も朝一番の時間をおさえるようにしてください。予約したからといって、ゆっくり見れるわけじゃないので、できる限り空いている可能性が高い時間をおさえておいた方がいいです。

それでも、予約が必要な日ってことは、混み具合も半端ない日ってことなので、いつ行っても多少は混んでますが。。。

そもそもハイシーズンに行くなら、見るのをあきらめたほうがいいかも。混んでいる時に行って「こんなもんか・・・」ってなったら残念です。

「オープンスカイ」のナイトプログラム

「オープン・スカイ」にはナイトプログラムという、完全予約制の鑑賞方法があります。35名限定で、金・土曜日の日没前後45分間に行われています。

他の作品はこのプログラムが始まる前に見ておく必要があるので、混雑を回避できるわけではありませんが、「オープン・スカイ」だけはゆっくり鑑賞することができます。

もし朝一番の時間が取れなければ、このプログラムに申し込んで夕方の一番遅い時間に入館するのもありかもしれません。

混んでたら綺麗なカフェも台なし

地中美術館には「地中カフェ」という、瀬戸内海が一望できるカフェスペースがあります。

瀬戸内海の風景

カフェ内は撮影禁止なので写真を載せることができませんが、美しい瀬戸内の風景なら写真撮影OKです。

メニューはサンドイッチなどの簡単な軽食、デザート、お酒など。この風景を見ながら飲むビールは美味しいです。

地中美術館

ただ、これも空いているから綺麗に見えるわけで、レジの前に長蛇の列ができてしまえば景色を楽しむ余裕もなくなってしまいます。

アクセスでもイライラ

地中美術館は高台にあるので、浜から山に向かって急坂を上ります。

この道はアップダウンが激しいので行き来するのはとても大変ですが、景色はとても綺麗です。

景色

ただ、混んでいると車やバスが頻繁に通るので、気分よく眺めることもできなくなります。地中美術館だけじゃなく道も混んでいると、美術館に到着するまでにすでにイライラ。

そんなこんなで、行くならやっぱり平日がおすすめです。